社長あいさつ

農村地域のライフラインを支えて

代表取締役社長

戦後暫く昭和40年ころまでは、農村での家庭用燃料は薪や炭が一般的でした。農村の女性たちは農作業に加え子育て、炊事、洗濯といった家事に追われる日々でありその負担は大きなものでした。

そうした中、当時の農業協同組合(現在のJA)が中心となって生活改善運動が展開され、暮らしを支えるエネルギーとして、LPガスが普及するようになりました。それまで暗くて寒い土間の窯で煮炊きをしていた台所環境は大きく改善され、薪で炊いていたお風呂も、LPガスや灯油で素早く快適に沸かせるようになったのです。

一方で、LPガスの利用が進むにつれ、天ぷら火災や一酸化炭素中毒といった事故も増えるようになり、ご家庭で安心してご使用いただくための指針が国から打ち出されます。これを受けて1998年、JAグループのネットワークとNTTグループの通信網を生かして設立されたのが、株式会社JA―LPガス情報センターです。

当社は農村地域のライフラインとして欠かせないLPガスのご使用を安全に守り、安心してお使いいただける環境を整備しています。無線通信網または電話回線を通じ、お客様のLPガスの使用状況やボンベ内の残量などを24時間365日把握。万一ガス漏れなどの異常があった場合には、ただちに電話連絡をしてガスの使用を中止していただいたり、緊急時には出動手配をしたりするなどの態勢を整えています。

JAグループの一翼を担って

現在、LPガスは全国約2,400万戸でご利用いただいており、そのうち農村地域を中心とする220万戸に対しては、JAが供給を行っています。

LPガスのご利用状況を常時把握するためには、高度な情報処理と通信技術システムが必要であり、当社はNTTグループの協力によってそれを実現しています。また、全国約550の総合JAと1,000万人の組合員を有するJAグループのネットワークによって、市町村、県、全国レベルと、広域かつ組織的な事業運営を行っています。

LPガスは、日々の暮らしに役立ち、また災害にも強いエネルギーとして農村地域のライフラインを支えます。我々はLPガスを通じて安心と信頼を築き、情報をつなぐという使命を、社員一同、力を合わせて遂行してまいります。

株式会社JA―LPガス情報センター
代表取締役社長 園山 学